活動実績

宮城復興支援センターの活動実績(2012年3月現在)

宮城復興支援センターでは、3月15日にセンターを開設以来、“直近の支援活動”として、物資支援・避難所仮設住宅運営支援・子供の心のケア支援・高齢者の生活支援・経済活性化支援・行政との各種連携支援を実施しております。その各活動支援の一部を、連携協力組織や支援地域や効果をおりまぜてご報告させて頂きます。

宮城復興支援センター公式活動ブログ

物資支援

連携協力組織

  • 佐賀県・埼玉県・東京都大田区・福岡県福岡市・新潟県長岡市・埼玉県さいたま市・岡山県岡山市・京都府京都市・神奈川県川崎市
  • 外務省経由(米国・ニュージーランド・タイ・韓国・インドネシア・中国)
  • 社団法人中越防災安全推進機構、NPO法人NPOさいたまネット・市民キャビネット災害支援部会・公益財団法人日本財団・ほか多数

支援地域

宮城県及び福島県、特に南三陸町、石巻市、仙台市
(10年後の民間災害対策マニュアル作成に伴うケーススタディをつくるため)

支援内容

2011年3月19日が1回目の物資配給として、主に沿岸部の政府・自治体の支援が行き届かない指定避難所である小規模避難所及び未指定避難所である工場や自宅被災者宅、災害弱者宅への物資支援活動を実施。定期便にして定期物資を届けることで、物資と一緒に「継続性」を届けて心のケアにつなげる。

  • 3月中は“生命維持(食料・飲料・寝具・衣服)”にかかわる約400tの物資支援。
  • 4月〜5月は“生活維持(消耗品であるトイレットペーパー・ティッシュ・おむつ・使い捨て食器等)”に・かかわる約200tの物資支援。
  • 6月〜9月は“生活向上(洗濯機・ドライヤー・靴・調理器具等)”にかかわる約100tの物資支援。
  • その他、7月から9月にかけて仙台市の依頼により、仙台市及び沿岸部の仮設住宅向けの“仮設住宅用生活用品セット(新品旅行鞄に1世帯4人分の食器類・風呂用具・その他生活用具)”を6000セット支援。
  • 9月末までに約400近い市町村・NPO・町内会・仮設住宅に物資支援。

効果

バックアップセンターにより“不要な人・もの・仕事”が発生しない仕組みを構築
県外の自治体をバックアップセンターにすることで、県外の自治体が県民や市民より物資を集め、それを自治体が品目ごとに仕分けし、被災地の当センターが必要と判断したものだけを被災地に届けてもらうことで、被災地での仕分けが不要となり避難所に余計な“人・もの・仕事”がなくなった。
小規模避難所及び自宅被災者宅へのピンポイント運搬の仕組みを構築
行政は大規模避難所(数千人単位の被災者)及び中規模避難所(数百人単位の被災者)の支援が限界であり、多数ある小規模避難所(数十人から100名単位の被災者)や自宅被災者宅(自宅に避難している被災者)にはサービスが行き届いていませんでした。仙台市内のNPO・被災地のNPOや町内会や自治体・全国から来るボランティア団体のネットワーク化をはかり、小型車から2t車の車両による定期便(必ず同曜日に配給する仕組み)の運搬システムを構築。

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ボランティア派遣支援

連携協力組織

  • 当センターWebサイトより登録して頂いた507名の個人ボランティア
  • 当センターのWeb及びセンター長の茂木の講演により、各自治体のボランティア協議会及びNPO・NGOの団体ボランティアが多数

支援地域

宮城県(仙台市・多賀城市・塩竈市・七ヶ浜町・南三陸町・東松島市・石巻市・気仙沼市)

支援内容

これまでに人数として2000人以上(当センター管理下で活動400人位・当センターが管理下外で活動1600人位)、延べ日数にして180,000日以上のボランティアを宮城県内に派遣。

主に、阪神大震災や中越地震の情報収集・物資管理センターでの物資の管理・物資などの運搬・炊き出し・心のケア・避難所や仮設住宅でのニーズ調査・瓦礫の撤去等のボランティア活動を実施。

効果

被災地でのボランティアのルール化・組織化の必要性を立証
1〜2日間・土日のみ・祝日のみなど短期間しか活動できないボランティアは被災地では足手まといになる傾向が強く、作業の非効率化と指導者の疲弊(毎日違うボランティアに作業方法の教授)に繋がっていました。それをルール化(最低1週間活動できない方はお断り・1週間活動できる方は毎週月曜入り日曜出・1ヶ月間活動できる方は毎月1日入り翌月1日出による業務の引き続き)と、組織化(ボランティア内容に応じて1カ月活動できるボランティアリーダー1名と1週間活動できるボランティアスタッフ数名が“チームとしてボランティア活動”)。

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避難所及び仮設住宅運営支援

連携協力組織

南三陸町、各種非営利団体、民間企業(資生堂・吉本興業・ベネッセ等)、放送局、大学 ほか

支援地域

南三陸町、石巻市、仙台市

活動内容

主に南三陸町の避難所(大規模×1箇所・中規模×12箇所・小規模×35箇所)及び避難所近隣の自宅被災者宅の様々な支援活動を実施。仮設住宅では新しいコミュニティーを作り、内職作りや生活不活発病予防や震災関連死を軽減させるための支援活動。

避難所定期的継続的支援

物資支援・ボランティア派遣支援・炊き出し支援

仮設住宅支援

ニーズ調査と不満解決支援、自治会設立支援・健康増進支援・心のケア支援・コミュニティ形成支援・ベランダ作り支援、内職作り支援・お買物支援ツアー誘致により手作り品の販売支援など

イベント等のコーディネート単発支援

資生堂化粧品6000セット配布(マッサージ付)・自転車配布・炊出しを繋ぐ調整・花火大会・現地視察手順作り・餃子教室開催・整体師施術・バスツアーガイド・宿泊手配・支援物資割振り・絵本読み聞かせ・ゴスペルコンサート開催・こいのぼり上げ・吉本興業現地案内・芸能人現地案内・テレビ局現地案内・地元観光バスやタクシー会社の支援・県外のNPO/NGO/大学関係者等の現地案内など多数

効果

避難所及び仮設住宅の円滑な運営とケーススタディー作り

  • 民間災害対策マニュアル作成に伴う貴重なケーススタディとなる。
  • 当センターが掲げるバックアップセンターや災害ボランティアコーディネーターの裏付けになる。

定期的な支援による避難所及び仮設住宅の被災地の活力の源に

他団体は単発的もしくは短期的な支援のため、被災者が不安を募らせることになり、心身ともに安定することができません。

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子供の心のケア支援

連携組織

オルフェウス交響楽団(NY)、Asian Cultural Council(NY)、カザルスホールを守る会、その他

支援地域

宮城県、岩手県、福島県、中国四川省

活動内容

心に傷を負っている被災地の子供を継続してケアしながら、一流の人材育成に取組む。

児童館運営による

  • 音楽による心のケア及び人材育成プログラム
  • 芸術による心のケア及び人材育成プログラム
  • 運動による心のケア及び人材育成プログラム
  • 料理教室による心のケア及び人材育成プログラム

被災地間の児童交流(サマーキャンプ等)

音楽、芸術の一流文化人招聘

効果

  • 心の傷を癒す
  • 音楽や芸術で一流の文化人に出会うきっかけを与えることで、様々な可能性を引き出す

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高齢者の生活支援

支援地域

主に南三陸町

活動内容

独居老人宅への訪問によるコミュニケーションと安否確認

効果

孤独死や生活不活発病を防ぐ

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経済活性化支援

連携組織

  • 東京都中央区:築地場外市場 復興支援店舗「緑の駅」
  • NPO食の街づくり協議会:築地場外市場 復興支援店舗「緑の駅」
  • JTB、読売旅行:お買物支援ツアー
  • 築地仲卸流通組合、(株)食文化:販路開拓

支援地域

宮城県内(主に沿岸部)・東京都内

活動内容

  • 被災企業の商品を築地の復興支援店舗で直接販売
  • 被災企業の商品販路を開拓
  • 旅行会社と連携して被災地以外の土地からお買い物客を呼び込む
  • 被災地への企業誘致による販路拡大支援

効果

  • 被災企業の売上向上、被災地での消費拡大(買い物・食事・宿泊)
  • 現地での雇用維持貢献により人口流出を止める

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行政との各種連携支援

連携組織

仙台市役所、南三陸町役場、石巻市役所

支援地域

仙台市、南三陸町、石巻市

活動内容

  • 避難所運営支援
  • 物資管理支援
  • 仮設住宅自治会設立支援
  • 子供病院や有料老人ホームへの物資供給

50~300人の入院施設は、食料の備蓄機能がなく、食料や、生活必要品を調達するにも流通が完全にマヒしていたため、仕入れることが出来きず、震災数日後には避難所状態になっていたため民間の支援が必要

効果

行政のサービスが行き届かない隙間を埋める作業や、津波被害で職員を失った行政のサポートをすることで、行政の負担が軽減するとインフラ復旧や、様々な復旧作業のスピードが向上する

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